年齢や配属されている診療科で金額も変わる
看護師の給与は地域や病院の種類によって異なりますが、それ以外に年齢や配属される診療科によっても変わります。重要な役職に就くことで役職手当がつき基本給も上がるので、年収が高くなる傾向にあります。また、特殊なスキルや高度な知識を必要とする診療科で働く際にも、その対価として高い給与が支払われます。ただし、他の仕事よりも昇給がしにくいため、昇給するためのポイントをしっかり押さえて業務に取り組んでいきましょう。
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年齢や役職で異なる
看護師の給与は年齢や役職によって異なります。平均月給は20~23歳で29万3000円、32~35歳で34万6000円、40~43歳で36万6000円、52~55歳で37万8000円です。これは各種手当が含まれた金額です。手当の存在は給与に大きな影響を与えますが、それ以外にも役職が重要となります。一般の看護師の平均月給は35万円ですが、総師長になると平均月給は53万3000円もの金額になります。責任の重い立場になればなるほどその分給与が上がっていくのです。
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診療科で異なる給与体系
看護師の給与は診療科によっても変わってきます。ここでは高給与を狙える診療科について紹介していきます。まずは透析です。透析の処置には特殊なスキルが必要なので透析手当やスキル手当というものが存在します。また、患者数が安定している整形外科も給与が高い傾向にあります。緊急性が高い患者が多く高度なスキルを必要とする脳神経外科や循環器科、そして大規模なオペをするオペ室で勤務する場合も、多忙ではありますが高給与を期待できます。
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看護師は昇給しにくい?
看護師は給与が高いイメージがありますが、実は昇給しにくいという特徴があります。確かに20代の給与は同年代の人と比べると高いのですが30代に入ると状況が変わってきます。そして50代になると同年代と比べて年収が100万円ほど低いというデータもあります。看護師は女性が多いので、出産や育児の関係でキャリアが途絶えることがあります。また、就ける役職の数が少ないという理由もあります。ただし、不況の煽りを受けにくいのでどの時代も安定している仕事ではあります。
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昇給するためにチェックしておきたいポイント
昇給を希望するのなら必ず知っておきたいポイントを紹介します。まずは勤める病院の経営状態を確認しましょう。経営が赤字だと当然給与は上がりませんし、最悪の場合減額されるかもしれません。求人情報に勤務○年で○○円と昇給例が掲載されていますが、それが基本給の昇給かそうではないかを確認しましょう。また、人事評価の仕組みを理解しておくことも大切です。そうすることで、効果的に評価を上げていくことができます。
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給与を上げる3つの方法
フリーランスとして働く
意外に思うかもしれませんが、実は看護師もフリーランスとして働くことができます。ひとつの組織だけに属するのではなく、高給与を得られる仕事を掛け持つことで年収1000万円も夢ではありません。
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年齢や配属されている診療科で金額も変わる
昇給するためにチェックしておきたいポイント
昇給したい看護師が必ずチェックすべきポイントがあります。それは勤める病院の経営状態と人事評価の仕組みです。これを理解していない看護師は、いつまでたっても昇給できない可能性が高いです。
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看護師の給与事情
都会と地方、地域によって差がある
病院は全国にありますが、実は都会と地方では看護師の給与に差があります。東京都など規模の大きい都市のほうが給与は高い傾向にあるようです。それ以外だと、県民あたりの看護師人口も給与に関わってきます。