年齢や役職で異なる

ここでは、年齢や役職によって異なる看護師の給与について紹介していきます。そもそもどのように給与額が決められているのかという基本的な部分から、より詳細なデータまで詳しくみていきましょう。

年齢や役職で異なる

年齢別の給与

年齢別の給与

国立病院機構に属する病院で働く場合は、医療職の国家公務員に適用される医療職俸給表に基づいて給与が決定しますが、民間の病院もこれに沿って給与の基本額を決めていることが多いです。平均月給を年齢別でみると、20~23歳の若手は29万3000円、32~35歳の中堅は34万6000円、40~43歳のベテランは36万6000円、そして52~55歳のキャリア終盤は37万8000円です。これは人事院が行った調査で明らかになったデータですが、ここで紹介している給与額は時間外手当や夜勤手当も含まれた数字です。看護師の給与は何回夜勤に入ったかで大きく変わるため、同年代であっても労働環境や配属先によって違います。ちなみに夜勤1回あたりの平均支給額ですが、3交替制準夜勤が4400円、3交替制深夜勤が5500円、2交替制夜勤が1万1300円です。

役職や資格で給与は変わる?

役職や資格で給与は変わる?

夜勤の回数が給与額に大きな影響を及ぼすことを紹介しましたが、ではそれ以外に給与を上げる方法はあるのでしょうか。ここでは役職による給与額の違いについてみていきます。まず総師長(平均年齢55.5歳)の平均月収が53万5000円、そして看護師長(平均年齢47歳)が43万円、続いて看護師(平均年齢37.7歳)が35万円、准看護師(平均年齢45.1歳)が29万9000円です。このように、キャリアアップを実現すれば高給与を得ることができます。役職に就くための条件は病院ごとに異なりますのでしっかり確認しておきましょう。管理職は部下の管理が主な仕事です。そのため、看護師としての技術だけではなく人望が必須の条件です。責任の重い立場ですが、その分給与面の待遇は良くなります。
一方で、認定看護師などの資格を取得した場合はどうなのでしょうか。資格手当のある病院であれば給与に反映されます。認定看護師の手当の平均額は1万1000円です。しかし手当がない病院や、資格取得がキャリアの評価対象にならない病院もあるので、資格取得と同時にキャリアアップを図っていきたいと考える看護師は、その病院に資格手当があるかどうかや評価基準に資格の有無が含まれるのかを忘れずに確認しておく必要があります。加えて認定看護師は他の看護師への指導や外来患者への相談といった役割を持つため、夜勤の回数を減らされる可能性が高いです。そうなると給与が減ってしまいますので、資格取得の際は自分のキャリアプランだけではなく待遇面も考慮しましょう。

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