夜勤手当で稼ぐのもあり
看護師の給与に大きく影響する夜勤手当を活用して高給与を目指すという方法もあります。では、夜勤手当はどのくらい出るものなのか、夜勤手当で稼ぐ場合はどうすればいいのかなどをみていきましょう。
夜勤手当の仕組み
勤務する病院が定める就業規則によって金額は異なりますが、労働基準法により割増賃金の支払いが義務付けられており、深夜割増賃金は通常賃金の25%以上と定められています。また、深夜は22時~5時の時間帯と定められていますが、一部では23時~6時のケースもあります。このようにあらかじめ定められた時間帯に勤務した場合に25%上乗せの賃金が支払われるのが一般的ですが、夜勤1回につき○○円として定額支給している病院もあります。定額の場合は就業規則を確認しておく必要があります。というのも、「25%増の深夜割増賃金+定額の夜勤手当」と、「定額の夜勤手当のみ」という2つのケースが存在するからです。もし「定額の夜勤手当のみ」だった場合、よく計算すると深夜帯の勤務時間に対して割増賃金がきちんと支払われていない可能性があります。夜勤手当で稼ぐのなら、「25%増の深夜割増賃金+定額の夜勤手当」で支給している病院を選ぶようにしましょう。
年金への影響
夜勤は体力的な負担が大きいです。その分高給与という形で還元されますが、最近話題になっている年金について、はたして通常よりも多くもらうことはできるのでしょうか。厚生年金は毎月の給与から天引きされていますが、年金は報酬比例という仕組みで運営されています。言葉の通り、高い報酬を得ている人ほど高い保険料を支払い、その分将来の年金支給額も多くなるという仕組みです。ここで気になるのは、夜勤手当で得られる給与は報酬比例でいうところの「報酬」に含まれるのかという点です。
結論としては、報酬として扱われます。そのため、夜勤によって高給与を得れば年金額も多くなります。もちろん、その分毎月支払う保険料も上がります。ちなみにですが、通勤手当も報酬として扱われます。
中小規模の病院がおすすめ
福利厚生の良さ考えると大規模病院のほうが待遇は良いですが、夜勤手当のみに絞ってみると実は中小規模の病院のほうがおすすめです。というのも、大規模病院は残業が多く、残業手当がつかない場合もあります。その点中小規模の病院は残業が少ないです。つまり、少ない仕事で効率よく夜勤手当を稼ぐことができるのです。
また、夜勤のみで働く夜勤専従看護師で働くという方法もあります。これも看護師の数が少ない中小規模の病院が多く取り入れているため、効率的に稼ぎたいという人はチェックしましょう。
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昇給するためにチェックしておきたいポイント
昇給したい看護師が必ずチェックすべきポイントがあります。それは勤める病院の経営状態と人事評価の仕組みです。これを理解していない看護師は、いつまでたっても昇給できない可能性が高いです。
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都会と地方、地域によって差がある
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